おとはさん
本人限定受取郵便とは、郵便物に記載された人(又は、差出人が指定した人)のみが受け取ることができる郵便サービスです。
本人限定受取郵便には、「基本型」「特例型」「特定事項伝達型」の3つがあります。この記事では、本人限定受取郵便の受け取り方法を中心に解説します。
目次
本人限定受取郵便ってなに?
本人限定受取郵便とは、郵便物に記載された人(又は、差出人が指定した人)のみが受け取ることができる郵便サービスで、受取の方法などによって「基本型」「特例型」「特定事項伝達型」という3つの型があります。
3類型の主な違い
受取場所 | 通知書 | 郵便局からの 電話連絡 | |
基本型 | 郵便窓口 | 〇 | |
特例型 | 郵便窓口 宛名の本人に配達 | 〇 | 〇 (電話番号が分かる場合) |
特定事項伝達型 | (郵便局指定の)郵便窓口 宛名の本人に配達 | 〇 | 〇 (電話番号が分かる場合) |
「基本型」は、郵便窓口でのみの受取となり配達はしてもらえないのに対し、「特例型」と「特定事項伝達型」では、郵便窓口か配達かを選ぶことができます。
また、「特例型」と「特定事項伝達型」では、郵便物から受取人の電話番号が分かる場合、郵便局から「本人限定受取郵便が届いている」という電話連絡もあります。
本人限定受取郵便の受け取りの流れ
【基本型】【特例型】【特定事項伝達型】
配達郵便局に本人限定受取郵便が到着すると、配達郵便局から本人限定受取郵便の宛名の人に対し「到着通知書」(「あなた宛てに本人限定受取郵便が来てますので受取手続をしてください」という内容の封書)が配達されます。
【特例型】【特定事項伝達型】
「特例型」又は「特定事項伝達型」で電話番号が分かる場合は、配達郵便局から電話での連絡があります。(「あなた宛てに本人限定受取郵便が来ていますので受取手続をしてください」)
【基本型】
郵便窓口で本人限定受取郵便を受け取ります。
【特例型】【特定事項伝達型】
郵便窓口又は配達で本人限定受取郵便を受け取ります。
本人限定受取郵便の受け取りに必要な書類
基本型
基本型の受取は、郵便窓口になります。次のものを用意して、郵便窓口に行きます。
- 本人確認書類
- 印鑑(サインでも可)
- 到着通知書
写真付き公的証明書 1点 | 運転免許証 日本国旅券(パスポート) 個人番号カード 等 |
写真の付いていない公的証明書 または 写真付き職員証・学生証等 2点 | 健康保険証 職員証 学生証 等 |
特例型
特例型は、郵便窓口か配達で受け取ります。受取には次のものが必要です。
- 本人確認書類
- 印鑑(サインでも可)
- 到着通知書(配達の場合は不要)
公的証明書1点 | 運転免許証 日本国旅券(パスポート) 個人番号カード 健康保険証 等 |
特定事項伝達型
特定事項伝達型は、郵便窓口か配達で受け取ります。受取には次のものが必要です。
- 本人確認書類
- 印鑑(サインでも可)
- 到着通知書(配達の場合は不要)
公的証明書1点 | 運転免許証 日本国旅券(パスポート) 個人番号カード 健康保険証 等 |
FAQ
忙しくて郵便窓口に取りに行けないときはどうすればいい?
【特例型】【特定事項伝達型】
到着通知書の案内に従って申込をすることで、配達してもらうことができます。
【基本型】
受取は郵便窓口のみになるので、時間を調整して受け取る必要があります。
本人限定受取郵便の受取には期限があり、期限経過後は送り主に戻されてしまいます。
受取るのを忘れてしまったらどうなるの?
本人限定受取郵便の受取には期限があります。郵便局での保管期限経過後は、送り主に戻されます。
保管期限(受取の期限)については、到着通知書に記載されています。
本人限定受取郵便はなにが送られてくるの?-本人限定受取郵便の中身
本人限定受取郵便がよく使われるのは、キャッシュカードやクレジットカードが郵送されてくる場面です。確実に本人に届く必要があるものを送るときに利用されています。
おとはさん
司法書士も依頼者に本人限定受取郵便を送ることがあります。
司法書士は、登記や裁判の手続きをおこなうにあたり、安全で円滑の取引の確保のため「本人確認」と「意思確認」をおこなう必要があります。「本人確認」について、面談でおこなう方法の他に、本人限定受取郵便を利用しておこなうことも認められています。
当事務所でも、依頼者の「本人確認」に本人限定受取郵便を利用しています。当事務所では、本人限定受取郵便をお送りする前にお声がけをしています(「こういう郵便をお送りするので、受取の協力をお願いします。」)。
受け取るのに費用はかかるの?
受取に費用はかかりません。
本人限定受取郵便を発送するときは、通常の郵便料金に加えて105円が必要になります。