司法書士が解説する沖縄の相続手続き

沖縄の相続について司法書士が解説おとは司法書士事務所

おとはさん

相続の手続きについて、沖縄特有の事情も含めて解説します

トートーメーと相続のこと

沖縄で相続というと、まず「トートーメー」のことが思い浮かぶ方も多いかもしれません。

トートーメーとは、沖縄位牌や先祖のことをいいます。この記事でのトートーメーは、沖縄位牌のことを指します。

おとはさん

トートーメーの承継=遺産の相続?

トートーメーを引き継ぐ人が遺産を全て相続するの?
法律上は、トートーメーを引き継ぐことと、預貯金や不動産といった遺産を相続することは、別のことになります。

おとはさん

民法

(相続の一般的効力)
第八百九十六条 相続人は、相続開始の時から、被相続人の財産に属した一切の権利義務を承継する。ただし、被相続人の一身に専属したものは、この限りでない。

(祭祀に関する権利の承継)
第八百九十七条 系譜、祭具及び墳墓の所有権は、前条の規定にかかわらず、慣習に従って祖先の祭祀を主宰すべき者が承継する。ただし、被相続人の指定に従って祖先の祭祀を主宰すべき者があるときは、その者が承継する。
2 前項本文の場合において慣習が明らかでないときは、同項の権利を承継すべき者は、家庭裁判所が定める。

遺産の相続祭祀の承継
預貯金
不動産
現金
借金など
位牌(トートーメー)
仏壇
お墓など

遺産の相続

遺産の相続は、被相続人の預貯金や不動産などの相続財産(遺産)を分配することをいいます。

遺産の相続はどうやって決めるの?
遺言があるかどうかによって異なります。遺言を遺していないときは、相続人全員での話し合い(遺産分割協議)によって決めます。

おとはさん

遺言があるとき

被相続人(亡くなった人)が相続財産について遺言を遺していれば、遺言に従って相続財産を相続することができます。

遺言がないとき

被相続人が遺言を遺していないときは、遺産分割協議をおこなって相続財産を相続します。遺産分割協議は相続人全員で合意する必要があります。

民法では法定相続分(各相続人が取得できる割合)は用意されていますが、相続人による遺産分割協議をおこなえば法定相続分と異なる分割も可能です。

例えば、相続人が「配偶者と子2人」という場合、法定相続分は「配偶者2分の1・子がそれぞれ4分の1ずつ」です。

しかし、相続人である配偶者と子2人の遺産分割協議がまとまれば、「配偶者が全て相続する」や「3人で均等に分ける」など、法定相続分と異なる相続も可能です。

おとはさん

祭祀の承継(さいしのしょうけい)

祭祀の承継
位牌(トートーメー)
仏壇
お墓など

祭祀の承継はどうやって決めるの?

位牌(トートーメー)、仏壇、お墓などは、被相続人の指定があればそれに従い、なければ慣習によって承継されます。また、慣習が明らかでないときは、家庭裁判所が定めるとされています。

実際は、親族の話し合いによって決まることが多く、話し合いがまとまらないようなときに家庭裁判所が定めることになります。

おとはさん

まとめ

遺産の相続祭祀の承継
預貯金
不動産
現金
借金など
位牌(トートーメー)
仏壇
お墓など
  1. 被相続人の遺言書
  2. 相続人全員での遺産分割協議
    (遺産分割協議がまとまらないと家庭裁判所での調停などに)
  1. 被相続人の指示(遺言書等)
  2. 慣習
  3. 家庭裁判所
    (親族の話し合いによって決まることも)

被相続人の遺言などがあれば、それによっておこなうことができるという点は同じです。しかし、被相続人の遺言などがないときは、相続人全員での話し合い(遺産分割協議)であったり慣習によって決まってきます。慣習で決まるといっても、実際は親族が納得する必要がありますね。

おとはさん

遺産の相続と祭祀の承継は別ものだけど、どちらもみんなが納得する必要がありますね。

そうですね。遺産の相続と祭祀の承継は、法律上は別のものです。しかし、どちらも相続によって発生するものです。相続人や親族で話し合いをして、皆さんが納得する形で円満に話をまとめることが大切です

他の相続人のこともよく考えて話し合いをしてください。「トートーメーを引き継ぐ人はこれからいろいろ大変だがら、遺産の相続で多めに財産を引き継ぐようにする」という考え方もあるのかもしれません。

おとはさん

 

おじぃおばぁには、遺言でトートーメーや財産のことについて、しっかり遺しておいてもらうのがいいのかな?

その通りです!これから相続のことを考えていくという方は、遺言書の作成がおすすめです。遺言書で、トートーメーなどの祭祀承継する人を指定したり、遺産の分配を定めておくと、多くのケースで面倒な話し合いや争い(相続)を避けることができます。

このサイトを運営する「おとは司法書士事務所」でも、各種遺言作成のサポートをしています。お気軽にお声がけください。

おとはさん

 

相続人での話し合いがまとまった後

相続人での話し合いがまとまったら(又は、遺言書に従って相続するとき)、財産に応じて各機関での相続の手続きが必要になります。

主なもの必要な手続機関
不動産相続登記法務局
預貯金口座解約
(又は、名義変更)
各金融機関
上場株名義変更各証券会社
相続税申告 納税税務署

相続の手続きは、どこか一か所でまとめて終わらせることができるわけではありません。被相続人の財産に応じて、各機関で手続きをおこないます

例えば、不動産とA銀行の預金とB銀行の預金が相続財産だとすると、次の手続きが必要になります。

  • 不動産を管轄する法務局での相続登記
  • A銀行での預金の相続手続き
  • B銀行での預金の相続手続き

おとはさん

 

相続手続きの流れ

STEP.1
遺産分割協議

相続人全員で遺産分割協議をおこないます。「誰がどの財産を相続するのか」などを話し合います。

遺言に従って相続するときは、遺産分割協議をおこなう必要がありません。

STEP.2
書類収集

相続手続きに必要な書類を集めます。必要になる書類は、相続ごとに異なります(遺言なのか遺産分割協議なのか、相続人は何人いるのか、相続財産は何があるのかなど)。

相続人を確認するため、遺産分割協議の前に戸籍を集める場合もあります。

相続登記の必要書類を司法書士が解説おとは司法書士事務所 相続登記の必要書類を司法書士が解説|ケース別チェックリスト付
STEP.3
書類作成

遺産分割協議書、登記の申請書、法定相続情報一覧図、各金融機関での手続書類など、それぞれの相続に応じて必要な書類を作成します。

STEP.4
各機関での手続き

各相続財産の内容に応じて、各機関にて相続の手続きをおこないます。

STEP.5
終了

沖縄の相続 Q&A

相続人が沖縄県外に住んでいるけど、どうやって手続きを進めればいい?

おとはさん

相続人のなかに県外在住の方がいても手続きはできます。

遺産分割協議は相続人全員でおこなう必要がありますが、必ずしも全員が同じ場所に集合して行う必要はありません。電話などでおこなうこともできます。相続人として署名が必要な書類は、郵送などでやり取りします。

 

手続きに必要な戸籍謄本が県外にあるみたい。どうすればいい?

おとはさん

戸籍謄本は、保管されている各市区町村に請求する必要があります。

市区町村は郵送での請求にも対応しているので、請求用紙や定額小為替を郵送して交付請求します

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被相続人(亡くなった人)の不動産が県外にもある。どう手続きすればいい?

おとはさん

不動産の相続登記(不動産の名義変更)は、不動産の所在地を管轄する法務局に登記申請する必要があります。

不動産を管轄する法務局を調べて、その法務局へ登記申請書類一式を提出します

登記申請は、窓口への提出・オンライン申請・郵送申請があります。

参考 不動産登記の基礎知識-3つの申請方法と申請先を解説おとは司法書士事務所

 

被相続人(亡くなった人)が、県外の銀行に預金を預けていたみたい。どう手続きすればいい?

おとはさん

沖縄県内に支店がある場合は、その支店で手続きできる可能性があります。近くに支店がないときは、郵送などで手続きすることになります。相続の手続きを本部の専門部署に集約している銀行もあります。

銀行の手続きについては、各銀行ごとの規定によります。手続きの方法や、窓口はどこになるのかは各銀行ごとに確認する必要があります

 

被相続人(亡くなった人)の財産に軍用地になっている土地がある。どう手続きすればいい?

おとはさん

遺産分割協議をして、相続登記をおこなうという点は他の不動産と変わりません

軍用地に関しては、借地料が入ることや維持費が安いといったメリットがあり、不動産として人気があります。遺産分割の際はその価値をどう判断するか注意が必要です。

 

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